忘れられない日
何もかもいつも通りに始まった今日の朝。
異変は突然起こりました。
猫たちにご飯を出し、猫トイレを掃除し、さあお茶でも飲んで一息つこうと思った瞬間、私のお腹に鈍い痛みが走ったのです。
始めは「あれ?お腹が痛いなあ」とのんきに構えていたのですが、ものの5分もしないうちに耐えがたい痛みに変わりました。
立っても座っても、横になっても丸まっても痛い。
やっとの思いで薬を飲みましたが、体は冷たく、冷や汗が止まりません。
今までの人生の中でトップ3に入ると言っても遜色ないほどの痛みでした。
荒い息をしながらベッドに倒れ込んでいると、傍でエレンがおろおろと歩きまわっていました。
痛みはその間にもどんどん増し、あまりの苦しさに吐き気を催すほどでした。
私はこれまでに大きなけがや病気をしたことがなく、痛みには不慣れな方です。
どうしようもない腹痛にパニックになりかけ、救急車を呼ぶことも考えましたが、「救急車はこのまま薬が効かなかったらにしよう」と決め込み布団にくるまりました。
時間にして20分ほどだったでしょうか。
次第に痛みの波が引き始め、やがで完全に治まったのです。
私が落ち着きを取り戻すまで、エレンはずっと私の枕元にいました。
痛みが引いた後も、苦しみ疲れてぐったりしている私の目を見続け、私が目を閉じると、私の顔に身を寄せて眠り始めました。
(ちょうど写真のようなポーズで私にぴったりと寄り添いました)
エレンは以前もミカサが吐き気を催した時に飛んできて顔をなめてあげたりしていました。
この子はもしかしたら、他者の身体的な痛みや苦しみに敏感なのかもしれません。
猫に「猫で在る以上のこと」はとんと求めたことがありませんが、今日のエレンの行動には驚きました。
ちなみに、実家の猫さくたろうも体調が悪かったり落ち込んでいる家族がいると、傍に来て慰めてくれます。
猫は人間が思っている以上に、色んな事が分かっているのかもしれませんね。