今日からここが
里親決定から約一週間かけ、私たち夫婦は猫を迎える準備に奔走しました。
猫が喜んで水を飲んでくれるという食器『ヘルスウォーター』や脱出防止の柵、キャットタワーにキューブボックス。
必要だと思われるもの、猫が喜びそうなものは殆ど揃えておきました。
(我が家で猫たちから好評を博している物は後々ブログ内で紹介していきます♪)
私が選んだこだわりの品々を使う猫たちの可愛い姿を想像すると、何とも言えない幸福感があったのを覚えています。
そして6月24日。
保護主さん(Iさんとします)に連れられ、2匹がとうとう我が家にやって来ました。
Iさんはお仕事の傍ら猫の里親探しをしており、これまでのご経験について話してくれました。
里親が見つかった猫たちが幸せになれるかといえば、その保証はありません。
ひどい里親の元に引き渡されてしまえば、虐待や再び捨て猫になるといった本末転倒な事態になりかねないからです。
Iさんは「里子たちのために妥協はしたくない」という強い意思をお持ちの方でした。
猫の幸せを願う優しさと命を扱うことへの厳しさを兼ね備えていなければ、里親探しのボランティアは務まらないのだと強く感じました。
猫たちはもちろんのこと、彼らをここまで育ててくださったIさんにも喜んでいただけるような里親にならなければと、身が引き締まる思いでした。
キャリーから出された猫たちは、興味津々といったように部屋のにおいをかぎまわっていました。
しかし、Iさんが帰ってしまうと状況は一変したのです。
2匹はテレビボードの下に潜り込み、寄り添って怯えていました。
ここで無理矢理出しては可哀想なので放って置いたのですが、しばらくするとか細い鳴き声が聞こえてくるようになりました。
2匹は隠れたまま眠っていたようで、目が覚めて心細さから鳴いているようでした。